ocho6の伊那日記

伊那市で息子と猫と実家居候中

母の春

この頃日中が暖かくなってきて、母が運転中にキョロキョロし始めた。道路沿いの土手や畦道に芽吹くふきのとうを見逃さないためだ。

母は毎年この頃から運転中にふきのとうやら蕨やタラの芽など山菜の収穫ポイントを見つけては急停車して飛び出して行く。山菜好きというより狩猟の喜びに燃える時期なのだ。

その情熱はなかなかで、以前には母がタラの芽のために運転席の下に刈り取り用の包丁を仕込んでいたのを見た記憶もある。危ない、というか包丁を携え普通自動車から春の竹藪などに入り込んで行く母の後ろ姿はわりに恐ろしい図だった。作業着で鉈を携えて軽トラからなら怖くないのに。

 

今週は早速ふきのとうの捕獲に成功し、ふき味噌を振舞ってくれた。おかげで私も春の味覚を頂戴できた。これから蕨やタラの芽の季節もやってくる。

どうか今年も安全に、しかし私も歳をとるにつれて山菜の美味しさがわかってきてしまったので、ますます張り切ってお願いしたいです。

 

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春日公園から望む伊那市。風が吹いていたけれど春ピクニックを強行