そわつく家族
暖かい日が増えてきて一気に春を感じる様になってきた。外は芽吹きがどんどん始まっているのに、母は忙しくなりふきのとう熱が一旦収まってしまった。私も暫く忘れていたが、ふきのとう熱は既に私たち家族にしっかり伝染していた。
先日、姉と姪っ子と公園に出かけたけれど、姉は公園を早々に切り上げ出発。数年前に姉が母から伝授されたという山奥のふきのとうの狩場へ行くこととなった。車でかなり山奥まで走って狩場に到着したがその日はまだ時期が早すぎて2、3個しか収穫できなかった。
しかし、わかってはいたものの、自分で実際に一つふきのとうを収穫できるとそれっぽい土手や陽だまりがすごく気になってくる。 あっという間に熱に侵される。私も行きにはなんでもなかった土手を帰りは凝視しながら帰ってきた。ちなみに姉は前日に祖母と叔母と一緒にすでに何箇所か回ってきたという。この熱に侵されると行動力まで備わる。ふきのとうの季節は意外に短く、ライバルも多いのだ。
家に戻ってみたら台所にふきのとうが2、3粒転がっていた。姪や姉妹の誰かまたは熱がぶり返した母親か。
梅も咲いてる
祖母の家でおやつ
夫の食べたおしゃれファストフード。ハンバーガー小さいな
母の春
この頃日中が暖かくなってきて、母が運転中にキョロキョロし始めた。道路沿いの土手や畦道に芽吹くふきのとうを見逃さないためだ。
母は毎年この頃から運転中にふきのとうやら蕨やタラの芽など山菜の収穫ポイントを見つけては急停車して飛び出して行く。山菜好きというより狩猟の喜びに燃える時期なのだ。
その情熱はなかなかで、以前には母がタラの芽のために運転席の下に刈り取り用の包丁を仕込んでいたのを見た記憶もある。危ない、というか包丁を携え普通自動車から春の竹藪などに入り込んで行く母の後ろ姿はわりに恐ろしい図だった。作業着で鉈を携えて軽トラからなら怖くないのに。
今週は早速ふきのとうの捕獲に成功し、ふき味噌を振舞ってくれた。おかげで私も春の味覚を頂戴できた。これから蕨やタラの芽の季節もやってくる。
どうか今年も安全に、しかし私も歳をとるにつれて山菜の美味しさがわかってきてしまったので、ますます張り切ってお願いしたいです。
家族の持ち物
現在、実家居候中なので一緒に暮らす人達の年齢層がかなり幅広い。下は幼児のどんから上は90歳代の祖母までおり、中間も高校生や小学生までいてなかなか充実している。
西野カナのアルバムを喜ぶ高校生や、ビートルズを口ずさんでいる小学生とか、何処からやってきてそのチョイスなんだろうと不思議で面白い。
先日、姉が東京で行ったセレクトショップで売られていた長靴が伊那のホームセンターで姉が購入したものと一緒だったらしい。値段は数千円高かったそうで、きっとそれ相応の雰囲気で陳列されていたんだろうな。そう言われたらその長靴が素敵に見えてくる。東京のファッションリーダーに認められた姉の長靴…
そんなことを考えていたら、庭で作業する父の道具がなんだかカッコいい。マキタのロゴデザインとか改めてみたらカッコいいなぁ。ファッションリーダーに教えてあげてBRUTUSとかPopeyeあたりに載せたらいいんじゃないか。
60代父の持ち物が気になり、どんと周りをうろうろするのが最近の日課。
きっとDIY特集とかで載ってしまう
このケースとか外国ぽい。中身は恐ろしく大きな手持ちのドリル
よくみたら北欧デザイン風ジョウロ
夫のアメリカごはん。ベーコンエッグサラダベーグルだそう。野菜はないけどサラダ
伊那観光
東京に住む友達が連休を利用して伊那へ一泊で遊びに来てくれた。私はわくわく。しかしにわか伊那暮らしの私には何の計画もないまま当日になっていた。
一応、高遠だるま市をメインにさくらの湯でお年寄りに混じって入浴&昼寝、とみがたベーカリーでランチ、お土産にあかはねの高遠まんじゅう…
と考えてみたものの私の運転とベビーカーで高遠に乗り込めるのか、という不安から断念。
しかし伊那市近辺には入浴施設が想像以上に沢山あって、車で行きやすいと勧められた大芝の湯に行くことにした。そこで商店街にある伊那バスターミナルまで友達を迎えにいくと、どこに駐車していいのか運転に緊張しすぎている私にはよくわからない。バスターミナルは改装されて綺麗になっていて、何だか適当に路肩に寄せて停車したらいけないような雰囲気…。
結局汗だくで無駄に近所を一回りして何とか友達を乗せることができた。後から落ち着いてみたらちゃんと敷地内に整備された駐車場があった。
そのまま大芝の湯まで出発するとわたしの緊張感と運転技能が友達によく伝わったようで、次の日は友達が運転を申し出てくれた。
2日目は姪も一行に引き入れて、飯島の里の菓工房でお菓子とお茶、中川村のチャオでコーヒー豆や野菜、Base Camp Coffeeでカレー、駒ヶ根のちいさな庭をちら見、伊那に帰ってきてグリーンファームで野菜と大学いもと充実の一日だった。
殆ど友達に運転してもらい申し訳ないような気持ちもしたが、私もどんも小旅行気分でちゃっかりと楽しんだ。友達からしたらどんを追いかけ続け、姪がいないとどんを制御しきれていない私にびっくりしたと思うがすごく楽しかったんです。食卓がいつも爆発したみたいになっている私たちですが懲りずに是非またきて下さい。
チャオ裏の河原のとぼけた遊具
とみがたベーカリー
https://m.facebook.com/tomigatabakery/
里の菓工房
http://shinsyusatonokakoubou.co.jp
チャオのコーヒー屋さんcafé cerrado
http://www.n-ciao.com/store05/index.html
Base camp coffee
https://basecampcoffee.wixsite.com/1445
ちいさな庭
グリーンファーム
夫のアメリカごはん。シンプルだなぁ
ちゃんとこういうアメリカごはんも食べている
伊那の冬越え
毎朝、洗濯機にお湯をかけている。寒くて注水ホースと口が凍ってしまうからだ。寝る前にホースを外しておけばよいのだけど、夜に屋外の洗濯場に行くずくがでない。
去年の冬も伊那にいたけれどこんなに寒いものだったかどうか思い出せない。きっと寒くて仕方がなかったと思うのだけど、去年どころか昨日の寒さの記憶も何となくぼんやりしている。
毎日寒くて目が覚めるし、凍った洗濯物や痛いあかぎれにはうんざりしているのに。
このぼんやりとする寒さの記憶は伊那の昼間の強い日差しのせいではないだろうか。朝の忙しい時間が終わって外を見る余裕が出る頃にはあの強い日差しが照り付けている。どんと散歩にでると顔はほてるし、雪はぱたぱたと溶けている。うちを囲む山までなんだか緑に見える。こうして暑いのか寒いのか混乱させられたまま一日が終わっていく。
伊那は今年も本当に寒い冬だけど、そうでもなかったような、まだ大丈夫だったよなとぼんやりとした記憶でまた冬が越せる。
凍る窓
姉はクッキーに花を載せてきた
高遠小亀まんじゅうに姉のメレンゲで夜のお茶
夫のごはん、チキンラップ。なんて美味しそうなチップス!ラップを食べたくなりトルティーヤ生地を作ろうとしたら固いナンが出来た。再挑戦します。
伊那の食べ生活
伊那で暮らし始めてから一番変わったのが食生活。夫とどんとアパート暮らしをしていた頃は基本的に二人分の食事と離乳食。基本的にその日に使う食材を買って作る毎日だった。
今居候中の身、多い時には10人以上分の食事を準備している。とはいえある鍋に合わせて作れば大体できる。おかずは肉入りか醤油と砂糖の甘辛味が基本。揚げ物は素材があるだけ揚げる。カレーや汁物はきのこ追加で具沢山。まだ足りなそうなら漬物とリンゴ切って出す。白米さえ欠かさなければ、綿半やアピタのお惣菜という手も。
どんはおいしそうに甘辛おかずの混ぜごはんと色んな種類のきのこを食べ、リンゴをかじり、きもち薄めた味噌汁を飲む毎日になった。
郷土食という訳でもないけれどどんの味覚は確実に伊那寄りになって来てる。
そして確かに顔が丸くなってる。
御嶽海って呼ばれてる。
すこし目を離したら離乳食おやきを高校生に齧られていた。フライパンから直だった
夫のアメリカ一人暮らしごはん。たまごがすごく丸いので聞いたら、マフィンプレスマシーンというのを買ったそうです