伊那からトーキョー
以前東京で暮らしていたことがあり、私が伊那から一番身近に感じる大都市は東京。新宿発着の高速バスには何度乗ったか分からない程だ。
いつも伊那バスターミナルから中央道経由で新宿駅に降り立つとくらっとする。しかし新宿駅はいつでも忙しく、私は自宅の最寄り駅までの道程に集中しホームシックはあっという間に消えていく。
今回私の伊那帰省中にも家族の何人かが東京に行っては帰ってきた。勉強に行ったり遊びに行ったりとそれぞれで、改めて東京には色んなことが詰まっているんだなぁと考える。短期で通える大人の英会話学校もJOJO展もある。八角の香りがする本格中華のお店だってモモの食べられるネパール料理だってある。
でもシュガーバターサンドの木もバタープレスサンドも家族のお土産で夕ご飯後にみんなで食べるのが倍美味しいよなと思う。
今回の伊那滞在もあっという間に終わってしまった。稲刈り頃にまた来たいな。
夏の課題
先日無事に単身赴任を終えたオットと合流して伊那から県外へ引っ越した。しかし夏休みになったので早速どんと伊那へ帰ってきた。今回は1カ月間の滞在予定。もっと住んでいたいがそこは居候なわけだし仕方がない。
しかも今回オットは毎週末やって来てくれるという。そこで先週末は1泊滞在。伊那へくればオットも居候身分となり、早速じゃがいも堀りを任命された。先週の猛烈な暑さの中で山のようにじゃがいもを掘り上げ、オットは帰って行った。
オットが去った後、母や姉達によってさらに収穫されて我が家の車庫はじゃがいもでいっぱいになった。しかし次の日我が家の農業師匠からかなりのいもが病気に侵されていることを指摘されてしまった。いもから水の様なシミが出てきて腐り、さらに周りのいもに感染してしまうという。師匠の言う通り毎日かなりのいもが腐り始めた。
せっかくの収穫物、私たちが出来ることはとにかくさっさと食べてしまうことである。おかげでいま我が家はいも料理に必死になっている。
先週は暑さで家族がぐったりしていたため姉がビシソワーズを提案。その後、ポテトサラダ、フライドポテト、コロッケ、じゃがいもパンケーキ、じゃがいもパン、じゃがいも餅。。毎日いも料理をひねり出し、腐るいも達を追いかけている。腐るいも、調理する女達。
完全にいもに押し負けていたら、冷蔵庫が茹でトウモロコシでいっぱいになっていた。鮮度が命だと母がせっせと茹でて放置していくのだ。
いつのまにか巨大なキュウリと大量のトマトも台所に鎮座している。
ありがたい旬の野菜なのに次にこなすべき課題にしか見えない。
トマト15個分のトマトソースを作った
キュウリのキューちゃんも
トウモロコシは茹でて芯を外して冷凍した。
いつ食べるのかなぁ…
姉のアイスサンドドーナツ
朝のおつとめ
このところ毎朝6時台の散歩をどんに強要されるようになった。散歩と言いつつどんには今ベビーカーブームも来ているので彼は全く歩かず、歩いているのは車輪を動かす役割のわたしだけである。
田畑の周りを歩いていると早朝だけど色んな人に挨拶する。散歩中のおじさんやケータイに夢中な若い女性、田んぼを見に来るお爺さんなど。
どんを連れていると田んぼ見回り中のお爺さん達と一番気軽に話が弾む。田んぼの水を引いてくる用水路の水門を日替わりで見て回る"水当番"なるものがあることもお爺さん達に教えてもらった。そして水当番でなくても結局毎日見に来てしまうことも。田んぼをする人たちは本当に勤勉だ。
以前から気になっていた、用水路の水門近くの土手に放置された(ように見える)ゴミ袋は水門に溜まったゴミを集めた袋で、放置ではなくて次の当番のための立派なアイテムだった。
わたしの祖父もこんな風にいつも田んぼの周りを歩いていたなぁ。もっと色々聞いてみればよかった。
しかし、おじいちゃん、これはこういうことだったんだね、と今更報告しようものなら「なんだおめぇは!そんなことも知らんのか、ばかってぇ」とか「よっこなことするな」とか言われそうだなとしんみり仕切れないようななんだか中途半端な気持ちになった。
梅が実ってきて嬉しいなと思っていたが、後から貝殻虫がビッシリついているのに気づいてしまった。
オットもそろそろアメリカおしまいです
カレー曜日
水曜日がカレーの日と決まっている。幅広い年齢層がみんなで食べられるように甘口カレー。カレーは人気メニューだし、作る方も献立をイチから考えずに済むのでカレー曜日習慣は歓迎され定着してきた。
カレーの具はその時あるものでかなりでたらめ。おかずはあったりなかったりで、カレーの他は何も並ばない日もあるし、サラダや惣菜など食卓がギュウギュウになる時もある。豚カツがついてカツカレーの日だってある。しかしどんなカレーでおかずがあってもなくてもカレーを食べたら今週が後半になった事を感じることは一緒。
今夜もカレーを作って食べた。
あと何回伊那でカレー曜日ができるのかな。
カレーパァー
夫はメキシコに行ってプロレス観戦をしてタコスを食べたそうです。いいなぁ
スタバ春メニュー
夜9時に甥が部屋に走りこんできてスタバのストロベリーフラペチーノをくれた。
そういえば彼は朝出がけにスタバ春の新メニュー情報を知ったらしく、絶対行くと宣言して出かけていったのだった。
昨年伊那に初めて開店したスタバはうちからも甥の高校からも遠くて、地元でいうところの川向こうで、距離もイメージも日常テリトリー外にある。そのスタバまで部活終わりの暗い中を自転車で走り、クリームも溶けないうちに帰り着いてきたのだ。しかもうちで家族と飲む為にテイクアウト2杯。
なんていい奴、高二男子!
車なんてなくても有り余る行動力でわたしよりずっと伊那を楽しんでいるんだな。
おばちゃん達には格別な春の味です。
後ろは姉作成中のフライヤー。もう夏の話してます。
もうすぐ夫がメキシコへ旅行に行くそう。メキシコ料理大好きだな〜
新年度の抱負
私たちの伊那市での生活は数ヶ月が過ぎ、どんも私も猫も伊那生活にどっぷりと浸かりこんでいる。特に猫はいつのまにか戸締りのずさんな私たちの隙をついては積極的に外遊びに繰り出す様になり、行動範囲も徐々に拡げているようで困っている。今日は私とどんと玄関前で合流して私に戸を開けさせ、当然の様に家に入って行った。
またそれに伴いヒト類の方も外で猫を見かけてもあまり驚かなくなってしまい、もうあの猫はどうせ帰ってくるしという雰囲気がなんとなく漂い始め、戸締りはよりずさんになるという負のスパイラルに陥っている。
これではいかん、春に浮かれた猫のふんどしの紐を締め直しの時期である。
ところで最近、私の執拗な啓蒙活動が実を結び、渋っていた家族が段々と私に車の運転を託してくれるようになった。まだ少々危ういが天竜川を渡って往き来する位なら誰も気にしない程になったのだ。
すると私の伊那生活が急に広がり始めた。なにしろ車さえ借りられれば自分で誰に頼むこともなくどこでもいけてしまう。綿半も平安堂も公園も友達との約束も!30代にして初めて伊那で一人前になったような気さえしてうきうきする。
しかし、最近毎日の様に車で繰り出していく高校卒業したての甥とその友達を見ていたら正に今の私の心境なのでは、と思い当たった。しかもあちらは松本やらなんやらと市外にまで進出していて市内でちまちま移動している私をアッサリと飛び越えている。
幸い甥はまだ免許を取っていないので、奴が免許を取るであろう夏までには松本進出を果たしたいと思う。叔母としての威厳死守のため。
猫のふんどし、松本制覇が私の新年度の合言葉となった。
赤い枝の春日公園